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執筆者の写真Kobayashi Family

Liner Notes: 01 グレープバイン・ブルース


 こんにちは。Kobayashi FamilyのBa.渡邉です。

5/21から,New Single「グレープバイン・ブルース」が配信開始しております!

ぜひ各種ストリーミングサイトで聴いてみて下さい!



聴きながらのお伴として、ライナーノーツでも書いてみようかなと思いました。

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シンプルなギターリフが肝なのですが、The Whoの影響が大きいです。

パワーコード系だけど印象に残るリフを作れたらな〜、というところから書き始めました。

"Live at Leeds"っていうライブアルバムは必聴です。

ベースはリフに沿うかと思いきや、ストーンズのビル・ワイマン風外しフレーズ。

ドラムもちょっとキース・ムーンっぽい(The Whoのドラマー)。


イギリステイストなこの曲ですが、コーラスはテンションコードでハモっております。

これはFour Freshmenなどのアメリカのジャズコーラスの影響大です。

渡邉はアメリカの音楽も好きなのです。グリーン・デイもちゃんと通っています。


リフ一辺倒だとあれだな、と思いまして

ぶくぶく海に潜るような間奏に入ります。ガラッとチェンジ。

ペンタトニック炸裂のソロは、ジミヘンっぽさもあり、フレーズのチープさは60年代中期のサーフ・ミュージックっぽくもあります。


歌詞に関しては元々英語で書いてあって、原題は「Before & After Rain」

とにかく原詩の語感を損なわないように日本語をのせました。

テーマは「夏」なんですが、湿度高めで太陽ギラギラの暑苦しい感じです。

自分は汗っかきなので夏が苦手です。


録音は今年の4月上旬、大学の録音スタジオで、

もう1曲未発表の曲と合わせて4日間で録りました。

Kobayashi Familyは自作自演自録音自編集バンドでございますので、

委託など全くしておりません。

しかし、絵は描けないのでジャケットだけ描いていただきました。

渡邉の悲惨なラフ画から、こんなにスタイリッシュなものができるとは...!

めいちゃん本当にありがとう!


そんなこんなで、

Gt.の竹本くんは、去年の夏から我々のバンドに参加しております。

彼のギターがフィーチャーされたのはこの曲が初めてです!ヘッドホンで聴くと、彼のギターは左っ側を支配しております。

支配しつつも優しい、そんな彼の人柄が音に表れていますね。


他にも聞きどころがあるかもしれないので、また聞いてみてくださいね!



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グレープバイン・ブルース



頭から溢れる思想 身体から滲む理想

大人たちの無常(無情)な世界 殻に包まれた小社会


情報に駆られ、時間に追われ狂う己の無知を早く知れ


誰について行ったって 渋滞・赤信号

心の中を知ってくれ

深く深く 知ってくれ

"I can't explain"


For you という言葉の意味 その隅を確かめる

彼らは背を赤く 日に焼いて

僕の頭は round...


(Dive into the sea...)


倦怠の泡が 水面(みなも)に昇っていく

飽和(サチュ)ったこの世界が 息苦しいのさ


冷たい海に抱かれ 僕ら 死んでいくの

泡から覗き見た 眩しい 眩しい 太陽

言えば言うほど 自分 苦しくなっていく

たくさんの溜息が 浮かんで

まるで 葡萄(grapes)

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